医療安全について正しいのはどれか。
医療安全について正しいのはどれか。
- ⑴ 患者から暴力を受けたと報告した医療従事者に暴力発生の責任を問う。暴力を受けた医療従事者に責任を問うことは適切ではありません。組織として対応する問題であり、報告しにくい環境をつくってしまいます。
- ⑵ 与薬前に薬物の間違いに気づけばインシデントレポートは不要である。患者に影響が及ばなかった事例も、同じ誤りを繰り返さないために報告して分析する必要があります。不要ではありません。
- ⑶ 医療過誤とは医療事故の発生原因に医療機関、医療従事者の過失がある場合をいう。医療事故のうち、医療機関や医療従事者の過失に原因があるものを医療過誤といいます。過失のない医療事故と区別されます。
- ⑷ インシデントを起こした医療従事者は気持ちが落ち着いた数日後にレポートを提出する。記憶が新しいうちに速やかに提出することが大切です。数日おくと事実が不確かになり、対策も遅れてしまいます。
解説
正解は⑶です。医療事故は、医療の過程で患者に望ましくない結果が生じた出来事の全体を指し、そのうち医療機関や医療従事者の過失に原因があるものを医療過誤といいます。過失がなくても医療事故は起こりうるため、両者は区別されます。医療安全の考え方では、個人を責めるのではなく仕組みの改善につなげることが基本で、患者に影響が及ばなかった事例も含めて速やかに報告し、分析して再発防止に生かします。報告した人を責めると報告が減り、かえって安全が損なわれます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成