頭位で出生した直後の児の頭部に腫脹を認めた。腫脹は骨縫合を越え、波動を触れず、数…
頭位で出生した直後の児の頭部に腫脹を認めた。腫脹は骨縫合を越え、波動を触れず、数日後に消失した。出生直後に認められた児頭の腫脹で考えられるのはどれか。
- ⑴ 産 瘤産瘤は産道での圧迫による皮下の浮腫で、骨縫合を越えて広がり、波動を触れず、数日で自然に消えます。設問の所見と一致します。
- ⑵ 骨重積骨重積は産道を通る際に頭蓋骨が重なり合った状態で、腫脹として触れるものではありません。設問の所見とは異なります。
- ⑶ 頭血腫頭血腫は頭蓋骨と骨膜の間の出血であるため骨縫合を越えず、波動を触れ、消えるまでに数週から数か月かかります。
- ⑷ 帽状腱膜下血腫帽状腱膜下血腫は骨縫合を越えて広範囲に広がり波動を触れ、大量出血により貧血やショックに至ることがあります。数日で消えるものではありません。
解説
正解は⑴です。産瘤は、分娩の際に先に下降した部分が産道で圧迫されて生じる皮下の浮腫で、骨縫合を越えて広がり、押しても波動を触れず、生後2〜3日のうちに自然に消えていきます。これに対して頭血腫は頭蓋骨と骨膜の間の出血であるため骨縫合を越えず、波動を触れ、消えるまでに数週から数か月かかります。帽状腱膜下血腫は骨縫合を越えて広範囲に広がり、大量の出血により貧血やショックに至ることがあるため、鑑別が重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成