高次脳機能障害のある患者が買い物に行った際に示す行動で失行はどれか。
高次脳機能障害のある患者が買い物に行った際に示す行動で失行はどれか。
- ⑴ 何を買いに来たのか忘れる。何を買いに来たのか忘れてしまうのは記憶障害にあたります。メモを活用するなどの工夫が援助になります。
- ⑵ 買い物かごの使い方が分からない。運動の力は保たれているのに道具の使い方が分からなくなるのは失行です。実際に手を添えて動作を示すなどの援助が有効です。
- ⑶ 献立に合わせた買い物ができない。献立に合わせて必要な物を考えて買うことができないのは、計画を立てて実行する働きの障害である遂行機能障害にあたります。
- ⑷ スーパーと自宅の往復で道に迷う。行き慣れた道で迷うのは、場所の位置関係が分からなくなる障害にあたります。失行とは区別されます。
解説
正解は⑵です。失行は、運動を行う力や感覚が保たれ、行うべき動作も理解しているのに、道具の使い方や一連の動作を正しく組み立てて行えなくなる状態です。買い物かごの使い方が分からないという行動はこれにあたります。他の選択肢は、目的を覚えておけない記憶障害、計画を立てて実行する働きの障害である遂行機能障害、場所の位置関係が分からなくなる障害であり、それぞれ別の高次脳機能障害として区別されます。障害の種類に応じて援助の方法も変わります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成