シリンジポンプを使用する際に生じるサイフォニング現象の原因はどれか。
シリンジポンプを使用する際に生じるサイフォニング現象の原因はどれか。
- ⑴ 内蔵バッテリーの残量が少ない。バッテリーの残量が少ないとポンプが停止する危険がありますが、薬液が急速に流れ込むサイフォニング現象の原因ではありません。
- ⑵ 輸液ラインに血液の逆流がある。輸液ラインの血液の逆流は、閉塞や圧の異常を示す所見です。落差によって薬液が急速に流れ込むサイフォニング現象の原因ではありません。
- ⑶ 輸液ラインに大量の空気がある。ラインの空気は空気塞栓の危険につながるため取り除く必要がありますが、サイフォニング現象の原因ではありません。
- ⑷ 刺入部とシリンジに高低差がある。ポンプが刺入部より高い位置にあると、落差の力でシリンジ内の薬液が一気に流れ込みます。固定が不十分なほど危険が高まります。
解説
正解は⑷です。サイフォニング現象は、シリンジポンプが患者の刺入部よりも高い位置に置かれているときに、落差による力でシリンジ内の薬液が一気に流れ込んでしまう現象です。とくにシリンジが押し子の部分でしっかり固定されていないと、落差によって押し子が引き出され、大量の薬液が急速に注入されて危険な状態になります。予防のため、ポンプは刺入部とほぼ同じ高さに設置し、シリンジのフランジと押し子を確実に固定して、固定の状態を定期的に確認します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成