ヘリコバクター・ピロリ感染症で正しいのはどれか。Helicobacter pyl…
ヘリコバクター・ピロリ感染症で正しいのはどれか。Helicobacter pylori infection
- ⑴ 尿素呼気検査は診断に有用である。尿素呼気検査は、菌のウレアーゼが尿素を分解する性質を利用した負担の少ない検査で、感染の診断と除菌後の判定に広く用いられています。
- ⑵ 除菌後の判定は除菌終了後の翌日に行う。除菌薬の影響が残っている間は正しく判定できないため、除菌の終了からしばらく(おおむね4週間以上)おいてから判定します。翌日では早すぎます。
- ⑶ ヘリコバクター・ピロリ¹Helicobacter pylori¼は胃の粘膜下層に生息する。この菌は胃の粘膜を覆う粘液の中や粘膜の表面に生息します。粘膜下層に生息するという記述は誤りです。
- ⑷ ヘリコバクター・ピロリ¹Helicobacter pylori¼は尿素を作り出して胃酸から身を守る。尿素を作り出すのではなく、ウレアーゼによって胃内の尿素を分解しアンモニアを産生することで、周囲を中和して胃酸から身を守っています。
解説
正解は⑴です。尿素呼気検査は、ヘリコバクター・ピロリがもつウレアーゼという酵素が尿素を分解する性質を利用した検査で、標識した尿素を服用したあとの呼気中の二酸化炭素を測定することで感染の有無を判定します。体への負担が少なく感度・特異度も高いため、感染の診断と除菌後の判定に広く用いられています。この菌は胃の粘膜を覆う粘液の中に生息し、ウレアーゼで尿素を分解してアンモニアを産生し、周囲を中和することで胃酸から身を守っています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成