長期臥床している患者の仰臥位時のポジショニングを図に示す。A の位置にクッション…
長期臥床している患者の仰臥位時のポジショニングを図に示す。A の位置にクッションを挿入する目的はどれか。
- ⑴ 褥瘡の予防褥瘡の予防では、骨の突出部にかかる圧を分散させたり踵を浮かせる工夫を行います。足関節の角度を保つことを目的とするこの位置のクッションとは目的が異なります。
- ⑵ 尖足の予防足底にクッションを当てて足関節を直角に近い角度に保つことで、足関節が底屈した位置で固まる尖足を防ぎます。
- ⑶ 腓骨神経麻痺の予防腓骨神経麻痺は下肢が外旋して腓骨頭の外側が圧迫されることで起こります。予防には下肢の外旋を防ぐ支持が必要で、目的が異なります。
- ⑷ 深部静脈血栓症の予防deep vein thrombosis深部静脈血栓症の予防には、下肢の運動や弾性ストッキング、間欠的空気圧迫法などを用います。クッションを挿入して防ぐものではありません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。長期に臥床していると、足関節が底屈した位置で固まってしまう尖足が生じ、立位や歩行の再開が難しくなります。これを防ぐため、足底にクッションを当てて足関節が直角に近い角度で保たれるようにします。あわせて足関節の他動運動を行い、掛け物の重みで足先が押し下げられないようにする工夫も必要です。他の選択肢の合併症も臥床によって起こりますが、それぞれ圧の分散、下肢の外旋の防止、下肢の運動や弾性ストッキングといった別の方法で予防します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成