入院 日、痛がコントロールされてきたA さんは「家に帰りたい」と希望しているが…
入院 日、痛がコントロールされてきたA さんは「家に帰りたい」と希望しているが、娘は「仕事もあるし、もう少し病院にいてほしい」と話している。そこで、看護師の提案によりA さんのアドバンス・ケア・プランニングが行われることになった。A さんのアドバンス・ケア・プランニングで適切なのはどれか。
- ⑴ 退院調整看護師に退院の手続きを進めてもらう。手続きを先に進めることではありません。まず本人の価値観や希望を話し合い、そのうえで療養の場を検討していく過程がアドバンス・ケア・プランニングです。
- ⑵ A さんの発言内容の記録は施設外の人には提供しない。話し合った内容は、本人の同意のもとで在宅の関係者や他の医療機関とも共有されてこそ意思が生かされます。施設外に提供しないという扱いは適切ではありません。
- ⑶ 娘の思いや不安に思っていることの解決が優先される。家族の思いや不安も大切に扱いますが、優先されるのは本人の意思です。娘の希望を先に置く進め方は本来の考え方から外れます。
- ⑷ A さんが大切にしていることや生きがいについて話してもらう。本人が大切にしていることや生きがいを本人の言葉で語ってもらうことが中心です。その価値観を軸に、望む医療やケアを一緒に考えていきます。
解説
正解は⑷です。アドバンス・ケア・プランニングは、本人が大切にしていることや価値観、望む生活や医療について、本人・家族・医療者が繰り返し話し合い、共有していく過程です。したがってAさんが何を大切にし、何を生きがいと感じているのかを本人の言葉で語ってもらうことが中心になります。家族の思いも大切にしつつ、あくまで本人の意思を軸に置き、話し合った内容は本人の同意のもとで在宅の関係者とも共有して、実際のケアに生かしていきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成