入院か月、A さんは夜間、眠れるようになり、妄想や幻聴の症状が軽減した。看護師…
入院か月、A さんは夜間、眠れるようになり、妄想や幻聴の症状が軽減した。看護師がA さんに薬を自己中断した理由を尋ねたところ「いろいろとストレスが溜まると何もしたくなくなり、薬を飲むことも面倒でした。今回の入院で飲み続けたら嫌な症状もなくなってきました。薬は飲んだほうがよいですね。これからはストレスを感じても乗り越えていけそうです」と話した。A さんの考えに当てはまる概念はどれか。
- ⑴ カタルシスカタルシスは、抑えていた感情を言葉にして表出することで心の緊張がやわらぐことを指します。困難を乗り越えていける力を表す言葉ではありません。
- ⑵ レジリエンスレジリエンスは困難やストレスに直面しても回復し適応していく力を指します。乗り越えていけそうだというAさんの語りはこれに当てはまります。
- ⑶ コンコーダンスコンコーダンスは、治療について医療者と患者が対等な立場で話し合い合意していく考え方を指します。本人の立ち直る力を表す概念ではありません。
- ⑷ コンプライアンス次の文を読み118〜120 の問いに答えよ。A さん64 歳、男性、外国籍!は、年前に日本に移住し、娘36 歳、会社員!と娘の夫42 歳、会社員、日本人!と人家族である。娘の夫は海外に長期出張中で、娘は日本語での簡単な日常会話はできるが、A さんはほとんど日本語が理解できない。A さんは、か月前から時々腰痛があり、市販薬で様子を見ていたが、徐々に腰痛が強くなり、娘に付き添われて受診した。検査の結果、肺癌と診断され、胸膜と腰lung cancer椎への転移が見つかり、痛コントロールの目的で入院した。コンプライアンスは、医療者の指示に患者が従うことを指す考え方です。ストレスを乗り越えていけるという本人の力を表す言葉ではありません。
解説
正解は⑵です。レジリエンスは、困難やストレスに直面しても回復し、適応していく力を指す概念です。Aさんは薬をやめてしまった経緯を振り返り、入院して服薬を続けたことで症状が軽くなった経験を自分の言葉で語り、これからはストレスを感じても乗り越えていけそうだと述べています。こうした立ち直る力や見通しの語りがレジリエンスにあたります。看護としては、この気づきを支え、ストレスへの対処の方法や再発の兆しへの気づきを一緒に整理していくことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成