入院14 日、A さんは他の患者や看護師と話をする機会が増えた。「B 看護師に私…
入院14 日、A さんは他の患者や看護師と話をする機会が増えた。「B 看護師に私の悪口を言うのをやめるように言ってほしい」と訴え、受け持ち看護師が話を聞いていると興奮して声が大きくなることがあった。受け持ち看護師のA さんへの対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 「悪口を言うのはB 看護師ですか」妄想の内容を事実として掘り下げる問いかけであり、確信を強めてしまうおそれがあります。内容の真偽ではなく気持ちに焦点を当てます。
- ⑵ 「悪いことは考えないほうがいいですよ」訴えを退けて考え方を変えるよう求める言い方であり、理解されていないと感じさせて信頼関係を損ないます。
- ⑶ 「B 看護師はA さんの悪口は言っていません」妄想を正面から否定すると、本人は分かってもらえないと感じ、関係が損なわれます。訂正を試みるのではなく気持ちを聴くことが基本です。
- ⑷ 「悪口を言われるとA さんはどんな気持ちになりますか」内容の真偽を争わず、それによって生じている気持ちに焦点を当てて聴く対応です。つらさを言葉にでき、信頼関係の基礎になります。
解説
正解は⑷です。妄想や幻聴の訴えに対しては、その内容の真偽を争わず、そのことによって本人が感じている気持ちに焦点を当てて聴くことが基本です。「どんな気持ちになりますか」と問いかけることで、Aさんは自分のつらさを言葉にでき、看護師が理解しようとしていることが伝わって、信頼関係の基礎ができます。内容を肯定して掘り下げることも、正面から否定することも、いずれも症状を強めたり関係を損なう結果になりますので避けます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成