A さんは夫に付き添われ、妊娠35 週日に妊婦健康診査を受けた。妊婦健康診査で…
A さんは夫に付き添われ、妊娠35 週日に妊婦健康診査を受けた。妊婦健康診査では、体重65 kg、血圧126/76 mmHg。尿蛋白 安!、尿糖 安!。浮腫 案!。子宮底長30 cm、腹囲88 cm で異常を認めなかった。その後、A さんは看護師に「夕方になると足がだるくなり、膝の裏を見たら、血管が膨らんで、青く浮き出ていました」と言う。A さんへの指導で適切なのはどれか。
- ⑴ 「体重を減らしましょう」血圧・尿所見・体重の増加はいずれも異常がなく、妊娠中に意図的な減量を行うことはありません。胎児の発育にも影響します。
- ⑵ 「腹帯を強く巻きましょう」腹帯を強く巻くと下大静脈や骨盤内の静脈をさらに圧迫し、下肢の静脈の血液が戻りにくくなって症状を悪化させます。
- ⑶ 「できるだけ立っていましょう」長時間の立位は下肢に血液がたまりやすく、だるさや静脈瘤を悪化させます。立ち続けるのではなく、適度に休息して下肢を高くします。
- ⑷ 「弾性ストッキングを着用しましょう」次の文を読み112〜114 の問いに答えよ。A さん36 歳、経産婦!は、夫35 歳!、男児 歳!と人で暮らしている。妊娠、分娩経過は順調で、妊娠39 週日で3,200 g の女児を経腟分娩で出産した。分後のApgar?アプガーCスコア 点、分後のApgar?アプガーCスコア10 点であった。産褥日、A さんの子宮底は臍下横指、硬度良好、悪露は赤色であった。「人目の出産後よりもお腹が痛くて眠れませんでした」と看護師に話す。弾性ストッキングは下肢を適度に圧迫して静脈の血液が心臓へ戻るのを助けます。だるさの緩和と静脈瘤の悪化の予防に有効です。
解説
正解は⑷です。妊娠が進むと大きくなった子宮が下大静脈を圧迫し、加えてホルモンの影響で血管の壁がゆるむため、下肢の静脈の血液が戻りにくくなり、夕方の下肢のだるさや下肢静脈瘤が生じやすくなります。弾性ストッキングは下肢を適度に圧迫して静脈の血液が心臓へ戻るのを助けるため、症状の緩和と悪化の予防に有効です。あわせて休息時に下肢を高くする、長時間の立ちっぱなしを避ける、左側臥位で休むといった工夫も伝えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成