A さんの妹が発症した合併症はどれか。
A さんの妹が発症した合併症はどれか。
- ⑴ 肺 炎pneumonia肺炎は術後に起こりうる合併症ですが、胆囊の手術に特有のものではなく、3週間以上食事ができないという経過を最もよく説明するものではありません。
- ⑵ 胆汁瘻胆汁が腹腔内へ漏れると腹痛・発熱や腹膜炎を生じ、ドレナージと絶食による治療が必要になるため、食事ができない期間が長引くことがあります。
- ⑶ 皮下気腫皮下気腫は気腹に用いた二酸化炭素が皮下に入って生じるもので、多くは自然に吸収されます。食事ができなくなる合併症ではありません。
- ⑷ 深部静脈血栓症deep vein thrombosis深部静脈血栓症は下肢の腫れや痛みとして現れ、肺血栓塞栓症の原因になります。食事がとれない状態が長く続く合併症ではありません。
解説
正解は⑵です。腹腔鏡下胆囊摘出術では、胆囊を切り離した部分や胆管の損傷から胆汁が腹腔内へ漏れる胆汁瘻が起こることがあります。胆汁が漏れると腹痛や発熱、腹膜炎を生じ、ドレナージと絶食による治療が必要になるため、食事ができない期間が長く続くことがあります。Aさんの妹が3週間以上食事ができなかったという経過は、この合併症で説明できます。Aさんには一般的な術後の経過を丁寧に説明し、不安を受け止めながら備えを整えることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成