急性の化膿性炎症で最初に血管外に遊走し炎症の中心となるのはどれか。
急性の化膿性炎症で最初に血管外に遊走し炎症の中心となるのはどれか。
- ⑴ 血小板血小板は止血に関与する成分で、血管の傷を覆って血栓をつくります。組織へ遊走して細菌を貪食する細胞ではありません。
- ⑵ 好酸球好酸球はアレルギー疾患や寄生虫の感染で増加する白血球です。急性の化膿性炎症で最初に遊走し中心となる細胞ではありません。
- ⑶ 好中球好中球は炎症性物質に引き寄せられて最初に組織へ遊走し、細菌を貪食して化膿性炎症の中心となります。膿の主成分でもあります。
- ⑷ 赤血球赤血球は酸素の運搬を担う細胞で、自ら動いて血管外へ遊走する能力はありません。炎症の中心となる細胞ではありません。
- ⑸ リンパ球リンパ球は抗体の産生や細胞性免疫を担い、慢性の炎症で中心となる細胞です。急性の化膿性炎症の初期に最初に遊走する細胞ではありません。
解説
正解は⑶です。急性の化膿性炎症では、細菌の侵入に伴って産生された炎症性物質に引き寄せられ、まず好中球が血管壁を通って組織へ遊走し、細菌を貪食して炎症の中心的な役割を担います。集まった好中球が壊れると膿となるため、化膿性炎症の膿の主成分も好中球です。血液検査では白血球数と好中球の割合が上昇し、CRPの上昇とあわせて急性炎症の指標となります。慢性期になるとリンパ球やマクロファージが中心となります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成