がん患者の家族における社会的苦痛はどれか。
がん患者の家族における社会的苦痛はどれか。
- ⑴ 「患者にはどのがん治療が適切なのか」どの治療が適切かという問いは治療選択に関する迷いで、情報提供や意思決定の支援が必要な内容です。社会生活上の問題から生じる社会的苦痛には当たりません。
- ⑵ 「なぜ自分の家族はがんに罹患したのか」なぜ自分の家族が、という問いは出来事の意味や理不尽さを問うもので、スピリチュアルな苦痛として理解されます。
- ⑶ 「患者のがん治療を代わることはできないのか」代わってあげられないのかという訴えは、支えたいのに何もできないという無力感の表れであり、心理的苦痛にあたります。
- ⑷ 「治療の期間が長くなり、出費が続くと自分の生活はどうなるのか」治療費の出費が続き自分の生活が成り立たなくなるという心配は、経済的・生活上の問題から生じる苦痛であり、社会的苦痛にあたります。
解説
正解は⑷です。全人的苦痛のうち社会的苦痛は、経済的な負担、仕事や学業、家庭内の役割、人間関係といった社会生活上の問題から生じる苦痛です。治療の期間が長くなり出費が続いて自分の生活が成り立たなくなるのではないかという心配は、まさに経済的・生活上の問題であり、社会的苦痛にあたります。他の選択肢は、治療選択に関する迷い、意味を問う訴え、支えたいのに何もできない無力感であり、心理的苦痛やスピリチュアルな苦痛として整理されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成