終末期癌患者にみられる悪液質の徴候はどれか。
終末期癌患者にみられる悪液質の徴候はどれか。
- ⑴ 体重減少悪液質では食欲不振と骨格筋・脂肪の減少により、栄養を補っても戻りにくい進行性の体重減少がみられます。悪液質の中心的な徴候です。
- ⑵ がん性痛がん性疼痛は腫瘍の浸潤や圧迫、骨転移などによって生じる痛みで、代謝の変化によって起こる悪液質の徴候ではありません。
- ⑶ リンパ浮腫リンパ浮腫はリンパ節への転移やリンパ節の切除によってリンパの流れが妨げられて生じるもので、悪液質とは機序が異なります。
- ⑷ 末ç神経障害末梢神経障害は、タキサン系や白金製剤などの抗がん薬の副作用、あるいは腫瘍の神経への浸潤によって生じるもので、悪液質の徴候ではありません。
解説
正解は⑴です。悪液質は、腫瘍やそれに伴う炎症性サイトカインによって代謝が変化し、食欲不振とともに骨格筋や脂肪の減少が進む症候群で、栄養を補っても元に戻りにくい進行性の体重減少が中心的な徴候です。全身の衰弱や活動量の低下、血清アルブミンの低下などを伴います。他の選択肢は、腫瘍の浸潤や転移、リンパの流れの障害、抗がん薬の副作用など別の機序で生じる症状であり、悪液質そのものの徴候とはいえません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成