急性期の患者に起きる生体反応で正しいのはどれか。
急性期の患者に起きる生体反応で正しいのはどれか。
- ⑴ エネルギー代謝が低下する。急性期にはエネルギー代謝が亢進します。安静時代謝量が増え、必要となる熱量も増えるため、低下すると考えるのは誤りです。
- ⑵ 蛋白質の同化が異化を上回る。侵襲直後の傷害期では蛋白質の異化が同化を上回り、筋の分解が進みます。同化が優位になるのは、回復が進んだ後の時期です。
- ⑶ カテコールアミンの分泌が亢進する。交感神経系が活性化してカテコールアミンの分泌が亢進し、心拍数・血圧・血糖が上昇します。侵襲に対して生体を守る方向にはたらく反応です。
- ⑷ 抗利尿ホルモン?ADHCの分泌が低下する。抗利尿ホルモンの分泌は亢進します。水の再吸収が促進されて尿量は減少し、循環血液量を保とうとする反応が起こります。
解説
正解は⑶です。手術や外傷などの侵襲を受けた急性期には、視床下部−下垂体−副腎系と交感神経系が活性化し、カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)の分泌が亢進します。その結果、心拍数や血圧、血糖が上昇して生体を守る方向にはたらきます。同時にエネルギー代謝は亢進し、蛋白質は異化が同化を上回り、抗利尿ホルモンやアルドステロンの分泌が増えて尿量は減少し、体内に水とナトリウムが保持されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成