胸管について正しいのはどれか。
胸管について正しいのはどれか。
- ⑴ 集めたリンパを左鎖骨下動脈に注ぐ。胸管が注ぐ先は動脈ではなく静脈です。左の静脈角、すなわち左内頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部に流れ込みます。リンパは静脈系に戻る流れであることを押さえてください。
- ⑵ 右側の頸リンパ本幹と合流する。胸管が合流するのは左側の頸リンパ本幹や鎖骨下リンパ本幹です。右側の頸リンパ本幹は右リンパ本幹に合流し、右の静脈角に注ぎます。左右を取り違えないよう注意しましょう。
- ⑶ 毛細リンパ管網である。胸管は体内で最も太いリンパ管であり、毛細リンパ管網ではありません。毛細リンパ管は組織の中で網目状に広がり、そこから集まった流れがリンパ本幹となります。
- ⑷ 乳び槽から始まる。胸管は第2腰椎付近にある乳び槽から始まり、脊柱の前面を上行します。乳び槽には腸から吸収された脂肪を含む乳白色のリンパが集まります。
解説
正解は⑷です。胸管は体内で最も太いリンパ管で、第2腰椎付近にある乳び槽から始まり、脊柱の前面を上行して、左の頸リンパ本幹や鎖骨下リンパ本幹と合流し、左の静脈角(左内頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部)で静脈系に注ぎます。集めるのは下半身全体と左上半身のリンパで、右上半身のリンパは右リンパ本幹が担います。注ぐ先が動脈ではなく静脈である点、細い毛細リンパ管網ではなく太い本幹である点をあわせて押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成