神経筋接合部にあるイオンチャネル型受容体にアセチルコリンが結合すると、あるイオン…
神経筋接合部にあるイオンチャネル型受容体にアセチルコリンが結合すると、あるイオンが筋細胞内に流入する。このイオンはどれか。
- ⑴ 塩化物イオン塩化物イオンを通すのは、抑制性のGABA受容体やグリシン受容体などです。神経筋接合部のアセチルコリン受容体は陽イオンを通す受容体であり、塩化物イオンは流入しません。
- ⑵ カリウムイオンこの受容体は陽イオンを通すため、カリウムイオンも移動しますが、カリウムイオンは細胞内に多いため、流れる方向は細胞内から細胞外へです。設問の「筋細胞内に流入する」には当てはまりません。
- ⑶ カルシウムイオンカルシウムイオンは筋収縮に必要ですが、その供給源は筋小胞体からの放出です。運動神経の終末では電位依存性チャネルから流入しますが、筋側のアセチルコリン受容体を通って流入するイオンではありません。
- ⑷ ナトリウムイオンアセチルコリンが結合するとナトリウムイオンが筋細胞内へ流入し、細胞膜が脱分極して活動電位が生じます。これが筋収縮の引き金になります。
解説
正解は⑷です。神経筋接合部の筋側にあるニコチン性アセチルコリン受容体はイオンチャネル型で、アセチルコリンが結合すると陽イオンを通す孔が開き、細胞外に多く存在するナトリウムイオンが筋細胞内へ流入します。これにより筋細胞膜が脱分極して活動電位が生じ、それが引き金となって筋小胞体からカルシウムイオンが放出され、収縮が起こります。カルシウムイオンは収縮そのものに不可欠ですが、この受容体を通って細胞外から流入するイオンではない点が区別のポイントです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成