尿中ケトン体が陽性になる疾患はどれか。
尿中ケトン体が陽性になる疾患はどれか。
- ⑴ 痛 風gout痛風は尿酸の代謝異常による疾患であり、尿中ケトン体の陽性化とは関係がありません。
- ⑵ 肝硬変cirrhosis肝機能の低下を特徴とする疾患であり、尿中ケトン体の陽性化の主な原因ではありません。
- ⑶ 糖尿病diabetes mellitusインスリン作用不足により脂肪分解が進み、産生されたケトン体が尿中に排泄され陽性となります。
- ⑷ ネフローゼ症候群nephrotic syndrome高度な尿蛋白と低アルブミン血症を特徴とする疾患であり、尿中ケトン体陽性の主因ではありません。
解説
正解は⑶です。糖尿病でインスリンの作用が不足すると、細胞がブドウ糖を十分に利用できず、代わりに脂肪の分解が進んでエネルギー源としてケトン体が産生されます。産生量が処理能力を超えると血中や尿中にケトン体が増加し、尿中ケトン体が陽性となります。糖尿病性ケトアシドーシスを見抜くうえで重要な所見です。痛風は尿酸代謝の異常、肝硬変は肝機能低下、ネフローゼ症候群は尿蛋白の増加を特徴とする疾患であり、いずれも尿中ケトン体の陽性化と直接結びつく病態ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成