成人の食道の構造で正しいのはどれか。
成人の食道の構造で正しいのはどれか。
- ⑴ 胃の幽門につながる。食道がつながるのは胃の噴門であり、幽門は胃の出口側で十二指腸につながる部位です。
- ⑵ 上1/3 が平滑筋である。実際は上部1/3が横紋筋、下部2/3が平滑筋であり、選択肢の記述は逆になっています。
- ⑶ 生理的狭窄部位がある。咽頭移行部・気管分岐部・横隔膜貫通部の3か所に生理的狭窄があり、食道の重要な構造的特徴です。
- ⑷ 長さは約45 cm である。成人の食道の長さは約25cmであり、45cmは実際より長すぎる数値です。
解説
正解は⑶です。食道には、咽頭との移行部、気管分岐部で気管支に圧排される部位、横隔膜を貫く部位の3か所に生理的狭窄部があり、誤嚥物や異物が滞留しやすい位置として臨床的にも重要です。食道は胃の噴門につながっており幽門ではありません。また食道の筋層は上部1/3が横紋筋、下部2/3が平滑筋であり選択肢とは逆の構成です。成人の食道の長さは約25cmであり、45cmは実際より長すぎる数値です。内視鏡検査での挿入距離の目安としても押さえておくとよい知識です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成