A さんが放射線治療を終了して半年後、腰部と右大B部の痛みが出現した。7怠感と食…
A さんが放射線治療を終了して半年後、腰部と右大B部の痛みが出現した。7怠感と食欲不振が続いたため病院を受診し精密検査を受けた。骨転移していることが分かり、A さんと妻に主治医から余命と治療方針の説明があった。A さんはその場で「痛みを取り除いてほしい。つらい治療は受けたくない」と訴え、日後に緩和ケア病棟に入院した。入院翌日、受け持ちの看護師B が、プリセプターである看護師に「今朝、奥さんの顔色が悪くふらついていたので声をかけると夫の最期を受け入れられない気がして不安ですと打ち明けられました。昨夜も眠らずにA さんに付き添っていたようでした。奥さんにどう対応したらよいのでしょうか」と相談した。プリセプターである看護師が看護師B に助言する内容で適切なのはどれか。
- ⑴ 妻がA さんの死を受け入れられるよう妻を励ますこと受け入れるよう励ますことは、まだ整理できていない気持ちを抑え込ませてしまいます。予期的悲嘆を支える関わりにはなりません。
- ⑵ 妻がA さんへの思いを看護師B に語る時間をつくること妻がAさんへの思いを語れる時間をつくることで気持ちの整理が進み、予期的悲嘆の過程を支えられます。
- ⑶ A さんの予後について再度主治医から妻へ説明するよう調整すること妻が求めているのは予後の説明ではなく、気持ちを受け止めてもらうことです。再説明はかえって不安を強めるおそれがあります。
- ⑷ 妻がA さんの死を受け入れられるまで夜も付き添うよう妻に伝えることすでに顔色が悪くふらついており、付き添いを続けるよう伝えることは妻の心身をさらに疲弊させます。休息をとれる配慮が必要です。
解説
正解は⑵です。妻は「夫の最期を受け入れられない気がして不安です」と打ち明け、夜も眠らずに付き添って心身ともに疲れています。この段階で必要なのは、妻がAさんへの思いや不安を安心して語れる時間と場をつくり、看護師が受け止めることです。語ることで気持ちが整理され、予期的悲嘆の過程を支えられます。あわせて休息をとれるよう配慮します。受け入れられるよう励ますことは感情を抑え込ませ、予後の再説明は妻が求めているものではなく、受け入れられるまで付き添うよう伝えることは疲弊した妻の負担をさらに重くします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成