A さんの放射線療法が開始され初回の照射を終えた。放射線外来の看護師は、終了後に…
A さんの放射線療法が開始され初回の照射を終えた。放射線外来の看護師は、終了後にA さんへ声をかけた。A さんは「ベッドは硬いし、最後まで同じ姿勢でいることがとても苦痛です。大きな音がするので恐怖も感じます」と訴えた。このときの看護師の説明で正しいのはどれか。
- ⑴ 「次回から照射中は傍に付き添います」照射中は被曝を避けるため職員は室内に入れません。付き添うと説明するのは誤りで、通話や画面で連絡が取れることを伝えます。
- ⑵ 「治療体位をとるための固定具を工夫してみます」治療体位を保ったまま安楽を高められるよう固定具やクッションを工夫することが、この苦痛への適切な対応です。
- ⑶ 「照射時間を短くできるよう主治医に相談してみます」照射時間は治療計画で決められた線量に基づいており、看護師の相談で短縮できるものではありません。誤った期待を与えます。
- ⑷ 「照射中に体位変換ができるよう放射線技師に相談します」照射中に体位を変えると照射する位置がずれ、正常な組織に線量が当たる危険があります。体位変換はできません。
解説
正解は⑵です。外照射は毎回同じ位置に正確に当てる必要があるため、決められた治療体位を保ったまま照射を終えなければなりません。したがって苦痛への対応は、体位そのものを変えるのではなく、クッションや固定具の当て方を工夫して同じ位置を保ちながら安楽を高める方向で行います。放射線技師や医師と相談し、痛みが強い場合は照射前の鎮痛薬の使用も検討します。照射中は職員が室内に付き添えないため、通話や画面で連絡が取れることを伝えて不安を和らげます。照射時間は治療計画で決まっており、勝手に短縮や体位変換はできません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成