退院後か月。A さんは人工呼吸器を装着して特別支援学校に通学することにも慣れて…
退院後か月。A さんは人工呼吸器を装着して特別支援学校に通学することにも慣れてきた。A さんの母親から「弟がインフルエンザと診断された。弟は階の子ども部屋、A は階のリビングで過ごしている。家族全員がインフルエンザの予防接種を受けた。A にインフルエンザがうつらないか心配」と訪問看護師に連絡があった。訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ A さんが特別支援学校を週間休むことを勧める。通学を長く休ませても家庭内での接触が続けば感染は防げません。学校生活の機会を不要に奪うことになり、対策の要点も外れています。
- ⑵ A さんが感染予防の目的で入院することを医師に相談する。感染予防のための入院は、かえって他の病原体に触れる機会を増やします。まず家庭内での接触を分ける対策を行います。
- ⑶ A さんは予防接種を受けているのでうつらないと説明する。予防接種は重症化を防ぐ効果が中心で、感染しないとはいえません。心配ないと言い切る説明は誤りです。
- ⑷ ケアを父母で分担し、弟の担当は弟以外と接触しないことを提案する。次の文を読み118〜120 の問いに答えよ。A さん72 歳、男性!は、妻と人暮らしで子どもはいない。定年後は人で旅行するのが趣味であった。A さんは、か月前から残尿感や夜間頻尿が気になり病院を受診した結果、前立腺癌と診断され根治的前立腺摘出手術を受けた。退院後は、手prostate cancer術後の補助療法として、外来で放射線の外照射療法を行うことになっている。世話をする人を分けて弟を担当する人が他の家族と接触しないようにすることで、家庭内での感染の広がりを抑えられます。
解説
正解は⑷です。家庭内で感染者が出た場合の基本は、感染者と他の家族の生活空間を分け、世話をする人を決めて接触する人を最小限にすることです。弟は2階の子ども部屋で過ごし、Aさんは1階のリビングにいるという環境を生かし、ケアを父母で分担して弟を担当する人は弟以外と接触しないようにする提案が適切です。手洗いとマスクの徹底もあわせて伝えます。予防接種を受けていても感染しないとはいえず、感染予防のための入院は別の感染の危険を生みます。根拠なく通学を制限することも生活を不要に狭めるため適切ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成