受診に同行していた母親からは「A から私の代わりに鍵が閉まっているか見てきてほ…
受診に同行していた母親からは「A から私の代わりに鍵が閉まっているか見てきてほしいといった要望が多い。それに従わないとどうして私のつらさを分かってくれないのと大きな声を出す。どのように関わればよいか分からない」と看護師に相談があった。母親への看護師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 要望に応じ続ける方がよいと助言する。確認の要望に応じ続けることは巻き込みとなり、強迫症状を維持し強めてしまいます。助言として適切ではありません。
- ⑵ 治療の効果が得られるまで待つように伝える。待つように伝えるだけでは、どう関わればよいか分からないという母親の困りごとに応えていません。具体的な支援につながりません。
- ⑶ 母親が疾患をどのように理解しているか確認する。母親が疾患や巻き込みの意味をどう理解しているかを確認することが、必要な心理教育や関わり方の助言につなげる出発点になります。
- ⑷ A さんが大きな声を出しても反応しないように助言する。声を出しても反応しないという一方的な対応は、Aさんの不安を高めて母子の関係を損なうおそれがあります。方針は主治医と相談して段階的に決めます。
解説
正解は⑶です。強迫性障害では、家族が確認行為を代わりに行ったり保証を与えたりする巻き込み(家族の同伴行為)が生じ、それが症状を維持し強めてしまうことがあります。母親はどう関わればよいか分からないと困っており、まず母親が病気の特徴や巻き込みの意味をどのように理解しているかを確認することが対応の出発点になります。理解の程度に応じて心理教育を行い、主治医と方針を合わせながら段階的に対応を変えていきます。要望に応じ続けることは症状を維持し、待つだけの助言や声に反応しないという一方的な対応は関係の悪化を招きます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成