帝王切開術後日、診察の結果、明日退院することになった。A さんの乳房は緊満して…
帝王切開術後日、診察の結果、明日退院することになった。A さんの乳房は緊満しており、乳管は左右とも、本開通している。母児同室を行い、児の哺乳の欲求に合わせて日10 回の授乳を行っている。「母乳で育てたいと思っています。でもおっぱいが張ってつらいです。この子も上手に吸ってくれません」と看護師に話した。このときの看護師の説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 「授乳の回数を減らしましょう」授乳回数を減らすと乳汁がたまって緊満が強まり、乳腺炎の危険も高まります。児の欲求に応じた頻回の授乳を続けます。
- ⑵ 「授乳前に乳輪を柔らかくしましょう」授乳前に乳輪を柔らかくすることで乳頭が伸びて児が深くくわえられ、吸着が改善して乳汁も出やすくなります。
- ⑶ 「授乳と授乳の間は乳房を温めましょう」緊満が強いときに温めると血流が増えて緊満と痛みが強まります。授乳と授乳の間は冷罨法を行います。
- ⑷ 「乳房の緊満が強くなるのはこれからです」次の文を読み109〜111 の問いに答えよ。A さん65 歳、男性!は、妻と自営業を営んでおり、人で暮らしている。か月前に仕事で大きな失敗をし、謝罪と対応に追われ、あまり夜に眠れなくなり、食欲不振が続いている。か月前から気分が落ち込み、仕事で妻から間違いを指摘されたことで自信をなくしていた。A さんは死んでしまいたいと思い、夜に自宅でロープを使って自殺を図ろうとしたところを妻に見つけられた。妻に付き添われ、精神科病院を受診し、うつ病と診断された。受診当日に入院し、抗うつ薬の内服が開始された。depressionA さんは「生きていても仕方がない。どうせ誰も分かってくれない」と看護師に話した。乳房の緊満は産後3〜4日ころに最も強くなり、その後は落ち着いていきます。これから強くなると伝えるのは不安をあおる誤った説明です。
解説
正解は⑵です。乳房が緊満して乳輪が硬くなると、児が乳輪まで深くくわえられず吸着がうまくいかないため、授乳の前に乳輪を軽く圧して柔らかくし、乳頭の伸びをよくしてから含ませると吸いつきやすくなります。授乳の回数を減らすと乳汁がたまって緊満と乳腺炎の危険が増すため、児の欲求に応じた頻回の授乳を続けます。緊満が強いときは授乳の間に冷罨法を行い、温めると血流が増えて緊満が強まるため避けます。乳房の緊満は産後3〜4日ころに最も強くなり、その後は授乳が確立するにつれて落ち着いていきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成