帝王切開術後日、子宮底は臍下横指、悪露は褐色であった。乳房に熱感があり、乳管…
帝王切開術後日、子宮底は臍下横指、悪露は褐色であった。乳房に熱感があり、乳管は左右とも本開通しており、移行乳の分泌を認める。看護師が訪室するとA さんは「まだ、お腹の創が痛くて、動くのはつらいです」と話す。慣れない手付きで児に授乳をしながら「上手にできなくてごめんね」と児の顔を見て語りかけている。A さんと児の目と目が合う様子がみられる。アセスメントで適切なのはどれか。
- ⑴ 子宮復古が遅れている。術後2日で子宮底が臍下2横指、悪露が褐色に変化していることは順調な子宮復古を示します。遅れているとはいえません。
- ⑵ 乳汁分泌が遅れている。乳房に熱感があり乳管も開通して移行乳の分泌が認められています。産褥2日の経過として乳汁分泌の遅れはありません。
- ⑶ 母子相互作用がみられる。母親が児に語りかけ、児と目と目が合う様子がみられており、母子相互作用が成立していると判断できます。
- ⑷ マタニティブルーズである。マタニティブルーズは産後数日にみられる涙もろさや気分の落ち込み、不安定さです。Aさんにそのような記述はありません。
解説
正解は⑶です。Aさんは慣れない手つきながら児に授乳し、児の顔を見て語りかけ、目と目が合う様子がみられます。これは母親の働きかけに児が応え、その応えが母親の関わりをさらに引き出すという母子相互作用が成立している状態であり、愛着形成の土台になります。「上手にできなくてごめんね」という言葉は自信のなさの表れでもあるため、できている点を具体的に伝えて支えます。子宮底は臍下2横指で悪露も褐色に変化しており復古は順調です。移行乳の分泌があり乳汁分泌の遅れもなく、気分の変動を示す記述もありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成