入院日。両眼瞼の浮腫と肉眼的血尿は続いていた。看護師がA ちゃんのベッドサイド…
入院日。両眼瞼の浮腫と肉眼的血尿は続いていた。看護師がA ちゃんのベッドサイドを訪れると、A ちゃんは「頭が痛い。気持ち悪い」と訴えた。A ちゃんは体温36.6 ℃、呼吸数20/分、心拍数92/分、血圧148/88 mmHg であった。この状況からA ちゃんに起こりうる症状はどれか。
- ⑴ 眼のかゆみ眼瞼の浮腫はありますが、これはアレルギー反応ではなく体液の増加によるものです。眼のかゆみが生じる病態ではありません。
- ⑵ 意識障害急激な血圧上昇に頭痛と嘔気を伴っており、高血圧性脳症による意識障害やけいれんに進む危険があります。
- ⑶ 耳 漏耳漏は中耳炎や外耳炎でみられる症状です。急性糸球体腎炎による血圧上昇から生じるものではありません。
- ⑷ 鼻 閉鼻閉は上気道の炎症やアレルギーでみられる症状です。本事例の病態から起こりうる症状ではありません。
解説
正解は⑵です。Aちゃんの血圧は入院時の130/80mmHgから148/88mmHgへ上昇し、頭痛と嘔気を訴えています。急性糸球体腎炎で急激に血圧が上がると、脳の血管の調節が追いつかず脳浮腫を生じる高血圧性脳症を起こす危険があり、頭痛や嘔気に続いて意識障害やけいれん、視力の障害が現れます。したがって起こりうる症状として意識障害を挙げるのが適切です。すぐに医師へ報告し、血圧と意識状態、瞳孔、けいれんの有無を継続して観察します。眼のかゆみ、耳漏、鼻閉はいずれもこの病態から生じる症状ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成