日後、A さんは解熱し、少しずつ食欲が出てきた。下腹部痛は消失し、尿失禁の回数…
日後、A さんは解熱し、少しずつ食欲が出てきた。下腹部痛は消失し、尿失禁の回数も少なくなった。症状の再燃を防止するためのA さんへの対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 時間ごとに排尿誘導する。Aさんはトイレへの移動と衣服の着脱が自立しており、自分で尿意に応じて排尿できます。時間を決めた排尿誘導は必要ありません。
- ⑵ 用手圧迫排尿の方法を指導する。用手圧迫排尿は膀胱の収縮力が乏しい場合に用いる方法です。切迫性尿失禁には適さず、膀胱内圧を上げて尿の逆流や腎への影響を招く危険があります。
- ⑶ 排尿の度に陰部を洗浄するように促す。排尿の度に洗浄すると皮膚の脂が失われて乾燥や炎症を招きます。洗浄は必要な範囲にとどめ、押さえ拭きで清潔を保ちます。
- ⑷ 尿取りパッドの交換回数を増やすように指導する。次の文を読み100〜102 の問いに答えよ。A ちゃん 歳、女児!は、頭痛、食欲不振、全身7怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に来院した。か月前に桃炎に罹患した以外は既往歴に特記すべきtonsillitisことはない。桃炎は抗菌薬を内服し軽快した。検査の結果、溶連菌感染後tonsillitis poststreptcoccal急性糸球体腎炎と診断されて入院した。入院時、A ちゃんは体温36.6 ℃、呼吸数acute glomerulonephritis20/分、心拍数84/分、血圧130/80 mmHg で、床上安静の指示が出された。濡れたパッドを長く当てたままにしないことで皮膚と外尿道口周囲を清潔に保てるため、尿路感染症の再燃予防になります。
解説
正解は⑷です。Aさんは切迫性尿失禁があって尿取りパッドを使用しており、尿路感染症を再燃させないためには、濡れたパッドを長く当てたままにせず交換の回数を増やして、皮膚と外尿道口周囲を清潔で乾いた状態に保つことが有効です。Aさんはトイレへの移動も衣服の着脱も自立しているため、時間を決めた排尿誘導は必要ありません。用手圧迫排尿は膀胱の収縮力が乏しい場合に用いる方法で、切迫性尿失禁には適さず尿の逆流を招く危険があります。排尿ごとの洗浄は皮膚の脂を奪って炎症を招くため、洗浄は必要な範囲にとどめます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成