A さんはR-CHOP 療法 リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、…
A さんはR-CHOP 療法 リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン!を受けた。A さんのR-CHOP 療法の初日に生じる可能性がある合併症はどれか。
- ⑴ 脱 毛脱毛は抗癌薬投与の2〜3週後ころから現れます。治療初日に生じる合併症ではありません。
- ⑵ 口内炎口内炎は粘膜の細胞が障害されて1〜2週後ころに現れます。初日に生じるものではありません。
- ⑶ 低血糖R-CHOP療法にはプレドニゾロンが含まれるため、むしろ血糖は上がりやすくなります。低血糖は考えにくい合併症です。
- ⑷ 好中球減少症neutropenia好中球減少は投与後7〜14日ころに最低値となります。治療初日に生じる合併症ではありません。
- ⑸ 腫瘍崩壊症候群tumor lysis syndrome腫瘍細胞が急速に壊れて電解質と尿酸が血中に放出されるため、治療開始当日から起こりうる合併症です。
解説
正解は⑸です。腫瘍崩壊症候群は、化学療法によって腫瘍細胞が急速に壊れ、細胞内のカリウム、リン、核酸が一気に血中へ放出されることで、高カリウム血症、高リン酸血症、低カルシウム血症、高尿酸血症を生じ、急性腎障害や不整脈に至る病態です。悪性リンパ腫のように腫瘍の量が多く薬に反応しやすい場合に、治療開始の当日から数日の早い時期に起こりやすいため、輸液による尿量の確保、尿酸の産生を抑える薬の使用、電解質と腎機能の頻回な確認が必要です。脱毛、口内炎、好中球減少はいずれも数日から数週後に現れます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成