成人の気管内吸引の方法で適切なのはどれか。つ選べ。
成人の気管内吸引の方法で適切なのはどれか。つ選べ。
- ⑴ 実施前に咽頭部の分泌物を吸引する。先に咽頭部の分泌物を吸引しておくことで、カフ上部の分泌物が気管へ流れ込むのを防げます。
- ⑵ 吸引圧は 安40 kPa300 mmHg!に調整する。40kPa(300mmHg)では圧が高すぎて気管粘膜を傷つけ、無気肺や低酸素を招きます。20kPa(150mmHg)程度を超えないよう調整します。
- ⑶ 気管チューブと同じ内径のカテーテルを用いる。気管チューブと同じ内径では換気路が完全にふさがれ、低酸素と気道内圧の低下を招きます。内径の2分の1以下の太さを選びます。
- ⑷ カテーテルは気管分岐部にあたらないように挿入する。カテーテルが気管分岐部に当たると粘膜の損傷や迷走神経反射を招くため、当たらない長さで挿入します。
- ⑸ カテーテルの挿入開始から終了まで30 秒で行う。30秒では吸引の時間が長すぎ、低酸素や不整脈を招く危険があります。挿入から終了まで10〜15秒以内で行います。
解説
正解は⑴と⑷です。気管内吸引の前に咽頭部の分泌物を吸引しておくと、カフの上にたまった分泌物が気管へ流れ込むのを防げるため、実施前の口腔・咽頭の吸引は適切な手順です。またカテーテルを気管分岐部に当てると粘膜を傷つけて出血や迷走神経反射を招くため、当たらない長さで挿入します。吸引圧は20kPa(150mmHg)程度を超えないように調整し、カテーテルは気管チューブ内径の2分の1以下の太さを選びます。低酸素を避けるため、挿入から終了までは10〜15秒以内で行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成