もやもや病について正しいのはどれか。moyamoya disease
もやもや病について正しいのはどれか。moyamoya disease
- ⑴ 脳動静脈の奇形である。もやもや病は動脈と静脈が異常につながる脳動静脈奇形とは別の疾患です。内頸動脈終末部が進行性に狭くなる病態です。
- ⑵ 浅側頭動脈の狭窄が原因である。狭くなるのは内頸動脈の終末部です。浅側頭動脈はむしろバイパス手術で血流を補うために用いられる血管です。
- ⑶ 代償性の側副血行路が形成される。血流不足を補うために脳底部に細い側副血行路(もやもや血管)が発達するのが本疾患の特徴です。
- ⑷ ポリオウイルスの感染が関与する。ポリオウイルスは急性灰白髄炎(ポリオ)の原因です。もやもや病の発症に関与するとされていません。
- ⑸ Willisuウィリスx動脈輪への血栓閉塞で生じる。血栓が詰まって生じるのではなく、血管の内膜が厚くなって徐々に狭窄・閉塞していく病態です。機序が異なります。
解説
正解は⑶です。もやもや病は、内頸動脈の終末部を中心に血管の内膜が厚くなって進行性に狭くなり、最終的に閉塞していく原因不明の疾患です。血流が不足するのを補うために、脳の底部に細い側副血行路が新たに発達し、脳血管撮影でたばこの煙のようにもやもやと見えることからこの名がつきました。小児では過呼吸をきっかけとした脳虚血、成人では側副血行路の破綻による脳出血で発症することがあります。脳動静脈奇形とは異なる疾患で、狭くなるのは内頸動脈終末部であり、ポリオウイルスの関与や血栓による閉塞が原因ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成