人を援助する過程で自分の職務に対して継続して努力したが、満足感や達成感が得られず…
人を援助する過程で自分の職務に対して継続して努力したが、満足感や達成感が得られず、うつ症状や社会機能の低下を生じるのはどれか。
- ⑴ 悪性症候群malignant syndrome悪性症候群は抗精神病薬などの使用に伴って高熱、筋の硬直、意識障害を生じる重篤な副作用です。援助の過程で生じる心理的な状態ではありません。
- ⑵ 空の巣症候群空の巣症候群は子どもが独立して家庭を離れた後に、親が空虚感や抑うつを感じる状態です。職務上の疲弊を表す概念ではありません。
- ⑶ 緊張病症候群catatonia syndrome緊張病症候群は昏迷、無言、カタレプシーなど運動や意欲の著しい変化を示す状態です。職務の達成感の低下から生じるものではありません。
- ⑷ 燃え尽き症候群努力を続けても達成感が得られない状況で情緒的枯渇や意欲の低下、社会機能の低下を生じるのが燃え尽き症候群です。
解説
正解は⑷です。燃え尽き症候群(バーンアウト)は、対人援助職のように人と深く関わる仕事で、努力を続けても手ごたえや達成感が得られない状況が長く続いたときに生じる状態で、情緒的な枯渇感、相手を人として扱えなくなる脱人格化、達成感の低下を特徴とします。抑うつ気分や不眠、仕事への意欲の低下が現れ、社会機能が損なわれます。悪性症候群は抗精神病薬などによる発熱と筋の硬直を伴う重篤な副作用、空の巣症候群は子どもの独立後に生じる空虚感、緊張病症候群は昏迷や無言などを示す状態で、いずれも本問の説明とは異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成