慢性腎臓病においてリンの代謝障害によって生じる症状はどれか。chronic ki…
慢性腎臓病においてリンの代謝障害によって生じる症状はどれか。chronic kidney disease
- ⑴ 骨 痛リンの蓄積と活性型ビタミンD低下により二次性副甲状腺機能亢進症が生じ、骨の代謝が乱れて骨痛が現れます。
- ⑵ 貧 血腎性貧血は腎臓でつくられるエリスロポエチンの産生低下によって生じます。リンの代謝障害による症状ではありません。
- ⑶ 浮 腫浮腫は腎臓からのナトリウムと水の排泄が減って体液が増えることで生じます。リンの代謝とは機序が異なります。
- ⑷ 不整脈慢性腎臓病でみられる不整脈は主に高カリウム血症によるものです。リンの代謝障害から直接生じる症状ではありません。
解説
正解は⑴です。慢性腎臓病が進行すると、腎臓からのリンの排泄が減って血中のリンが増え、活性型ビタミンDの産生も低下してカルシウムの吸収が減ります。その結果、副甲状腺ホルモンの分泌が持続的に高まる二次性副甲状腺機能亢進症が生じ、骨からカルシウムが引き出されて骨の代謝が乱れ、骨痛や骨の変形、骨折しやすさが現れます。これを慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常といいます。貧血はエリスロポエチンの産生低下、浮腫はナトリウムと水の蓄積、不整脈は主にカリウムの異常によるもので、リンの代謝障害による症状ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成