成人の静脈血採血の刺部位で適切なのはどれか。
成人の静脈血採血の刺部位で適切なのはどれか。
- ⑴ 腋窩静脈腋窩静脈は腋窩の深い位置を走る太い静脈で、体表から触知できません。周囲に動脈や神経も集まるため通常の採血には用いません。
- ⑵ 上腕静脈上腕静脈は上腕の深部を走り上腕動脈に伴走します。動脈や神経を傷つける危険が高く、静脈血採血の部位としては選びません。
- ⑶ 腕頭静脈腕頭静脈は胸腔内で鎖骨下静脈と内頸静脈が合流した部分にあります。体表から穿刺できる血管ではありません。
- ⑷ 肘正中皮静脈肘正中皮静脈は体表から見えて触れやすく太く固定されており、成人の静脈血採血の第一選択となります。
解説
正解は⑷です。成人の静脈血採血では、体表から見えて触れやすく、太くて動きにくい肘正中皮静脈が第一選択となります。周囲に重要な動脈や神経が比較的少ないことも理由です。刺入時は肘関節を伸ばして駆血し、血管の走行を触知して確かめてから穿刺します。腋窩静脈、上腕静脈、腕頭静脈はいずれも深い位置を走る静脈で、体表から確認できず、動脈や神経の損傷の危険が高いため通常の採血には用いません。橈骨神経の走行に近い部位や、内側の上腕動脈に近い部位を避けることもあわせて押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成