器質的変化で嚥下障害が出現する疾患はどれか。
器質的変化で嚥下障害が出現する疾患はどれか。
- ⑴ 食道癌esophageal cancer食道癌では腫瘍によって食道の内腔が狭くなるため、通り道の形態が変化して起こる器質的な嚥下障害が生じます。
- ⑵ 脳血管疾患cerebrovascular disease脳血管疾患による嚥下障害は、嚥下を司る中枢や神経の働きが損なわれて生じる機能的な障害です。食道の形態そのものは変化しません。
- ⑶ 筋強直性ジストロフィーmyotonic dystrophy筋強直性ジストロフィーでは嚥下に関わる筋の力が弱まって嚥下障害が生じます。これは機能的な障害にあたります。
- ⑷ Guillain-Barréuギラン・バレーx症候群Guillain-Barré syndromeギラン・バレー症候群は末梢神経の障害によって嚥下に関わる筋が動かなくなるもので、機能的な嚥下障害です。
解説
正解は⑴です。嚥下障害は、食物の通り道そのものの形が変わって起こる器質的な障害と、飲み込む働きを担う神経や筋の機能が損なわれて起こる機能的な障害に分けられます。食道癌では腫瘍が食道の内腔を狭くするため、通り道の形態の変化による器質的な嚥下障害が生じます。これに対して脳血管疾患は嚥下に関わる中枢や神経の障害、筋強直性ジストロフィーは筋自体の障害、ギラン・バレー症候群は末梢神経の障害によるもので、いずれも形態は保たれたまま働きが損なわれる機能的な嚥下障害です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成