か月後、A さんは呼吸状態の悪化のため在宅酸素療法VHOTZL/分、24 …
か月後、A さんは呼吸状態の悪化のため在宅酸素療法VHOTZL/分、24 時間!を受けることになった。要介護に変更され訪問看護を週に回利用することになった。毎日午前は訪問介護、午後は長女が介護休業制度の短時間勤務等の措置を利用して介護することになった。訪問介護員から「A さんの食事を作り、食べた後の片付けをしているのですが、A さんが食事の後に少し息が苦しいと言うことがあります。どうすればよいでしょうか」と訪問看護師に相談があった。訪問介護員への助言で適切なのはどれか。
- ⑴ 「食事を介助しましょう」Aさんは自分で食べられており、介助は必要ありません。介助しても胃の膨満による横隔膜の圧迫という原因は解決しません。
- ⑵ 「食事の後に短速呼吸を促しましょう」呼吸を速く浅くすると死腔の割合が増えて換気の効率が落ち、かえって息苦しさが強まります。すすめるのは口すぼめ呼吸や腹式呼吸です。
- ⑶ 「食事以外の時間は安静に過ごしてもらいましょう」食事以外の時間をすべて安静にすると、筋力や体力が落ちて息切れがさらに強まります。呼吸に合わせて動作を工夫しながら活動を保ちます。
- ⑷ 「A さんの回分の食事量を減らし回数を増やしましょう」1回量を減らして回数を増やすことで胃の膨満による横隔膜の圧迫を抑えられ、食後の息苦しさを軽くできます。
解説
正解は⑷です。食後に息苦しさが生じるのは、胃に食物が入って膨らむと横隔膜が押し上げられ、呼吸のための肺の広がりが妨げられるためです。したがって1回の食事量を減らして回数を増やす分割食にすると、胃の膨満を抑えられて食後の呼吸の負担が軽くなります。あわせて、食事の前に休息をとる、ゆっくり噛んで食べる、腹部を圧迫しない姿勢をとるといった工夫も有効です。食事介助は自力で食べられるAさんには必要なく、呼吸を速く浅くすると換気の効率が落ち、活動をすべて制限すると筋力低下を招きます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成