就労移行支援を利用し、A さんは仕事を始めたが、苦手な仕事内容が多く、失敗が続い…
就労移行支援を利用し、A さんは仕事を始めたが、苦手な仕事内容が多く、失敗が続いているため同僚から注意を受け続けている。外来看護師は、A さんから「毎日が憂うつでつらい。ストレスが溜まるのでどうしたらよいか」と相談を受けた。A さんへの対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 仕事に慣れるまで待つように説明する。待つように説明することは、つらさの訴えを受け止めない対応です。抑うつが強まっている可能性を見逃し、状態の悪化を招くおそれがあります。
- ⑵ 憂うつな気分について詳しく話してもらう。憂うつな気分について詳しく話してもらうことで状態を正確に把握でき、必要な支援や主治医との連携につなげられます。
- ⑶ 職場の同僚とうまく付き合う方法を考えてもらう。付き合い方を本人に考えてもらうだけでは、対人関係の困難さを特徴とするAさんに負担を強いることになります。まず状態の把握が必要です。
- ⑷ 外来看護師が行っているストレス発散方法を指導する。次の文を読み115〜117 の問いに答えよ。A さん87 歳、女性、要介護!は人暮らしで、長女52 歳、会社員!が同じマンションの隣の部屋に住んでいる。年前に乳癌のため左乳房切除術を受けた。年前breast cancerに肺への転移が確認され、胸水の貯留への対症療法のため入退院を繰り返していた。退院後は、状態観察と体調管理のため大学病院の外来を月に回受診し、訪問介護と訪問看護を週に回ずつ利用して在宅療養を続け「これ以上の積極的な治療はせずに自宅で最期まで過ごしたい」と話している。ある日、長女から「最近、母は通院がつらそうで、先月は回しか受診していません。医師の診察は大事だと思うので、受診を続けるために主治医に何を相談すればよいでしょうか」と訪問看護師に相談があった。看護師個人が行っている方法を一方的に指導しても、Aさんの状態や特性に合うとは限りません。まず本人の話を聴くことが優先されます。
解説
正解は⑵です。Aさんは「毎日が憂うつでつらい」と気持ちのつらさを言葉にしています。この段階で必要なのは、憂うつな気分がいつからどのような場面で強くなるのか、睡眠や食欲はどうか、仕事以外の生活にどう影響しているのかを本人の言葉で詳しく話してもらい、状態を正確に把握することです。抑うつが強まっている可能性もあるため、話を聴いて評価したうえで主治医と連携します。慣れるまで待つよう説明することは訴えを受け止めておらず、対処を本人に考えさせるだけの対応や看護師個人の方法を教える対応も、状態の把握を欠いています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成