妊娠30 週日。A さんは妊婦健康診査を受け、妊娠経過に異常はなく児の発育も順…
妊娠30 週日。A さんは妊婦健康診査を受け、妊娠経過に異常はなく児の発育も順調と診断された。診察後、A さんから看護師に「最近、腰が痛くなることがあります。腰痛への対処法はありますか」と質問があった。看護師のA さんへの説明内容で適切なのはどれか。
- ⑴ 安静にする。安静を続けると腹部や背部の筋力が低下し、姿勢を支えられずに腰痛が長引きます。無理のない範囲で体を動かすことがすすめられます。
- ⑵ 椅子に浅く座る。椅子に浅く座ると骨盤が後ろに傾いて腰椎への負担が増します。深く腰掛けて背もたれを使い、必要ならクッションで支えます。
- ⑶ SimsVシムスZ位で休む。シムス位は腰と腹部の負担を軽くし、下大静脈の圧迫も避けられるため、妊娠後期の休息の姿勢として適しています。
- ⑷ 柔らかいマットレスや布団で寝る。次の文を読み109〜111 の問いに答えよ。A さん32 歳、初産婦!は妊娠39 週日で男児を正常分娩した。出生体重3,000 g、身長48.0 cm。出生直後、児に付着していた羊水を拭き取り、インファントラジアントウォーマーの下で観察を行った。その後、温めておいた衣服を着せてコットに寝かせ、コットを空調の風が当たらない場所に配置した。柔らかすぎる寝具では腰が沈み込み、腰椎の前弯が強まって負担が増します。適度な硬さの寝具を選ぶよう説明します。
解説
正解は⑶です。妊娠後期の腰痛は、増大した子宮によって重心が前方に移り腰椎の前弯が強まること、リラキシンの作用で骨盤の関節が緩むことによって生じます。休息の姿勢としては、上側の膝を曲げて横向きになるシムス位が腰と腹部の負担を軽くし、下大静脈の圧迫も避けられるため適しています。安静にし続けると腹背部の筋力が落ちてかえって腰痛が続きます。椅子には深く腰掛けて背もたれを使い、浅く座って骨盤が後ろに傾く姿勢は避けます。寝具は柔らかすぎると腰が沈んで負担が増すため、適度な硬さのものを選びます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成