A ちゃんは歳か月になった。現在は胃瘻を閉鎖し経口摂取をしているが、吻合部の…
A ちゃんは歳か月になった。現在は胃瘻を閉鎖し経口摂取をしているが、吻合部の狭窄による嚥下困難が生じ、これまでに食道バルーン拡張術を回行った。現在も症状が残っていて、固形物の通過障害が軽度ある。身長92.5 cm25パーセンタイル!、体重11.5 kg パーセンタイル!で、半年後に保育所へ入園する。両親が「A はあまり体重が増えません。保育所ではみんなより食事に時間がかかるのではないかと心配です」と外来看護師に話したため、今後の対応について両親、看護師および医師で話し合った。A ちゃんの摂食に関する対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 再度、胃瘻を造設する。胃瘻を閉鎖して経口摂取ができている段階で再造設するのは、不要な侵襲です。まずは食事形態の調整で安全に食べられるかを検討します。
- ⑵ 食事を保育士に介助してもらう。介助を依頼しても、固形物が通りにくいという問題は解決しません。適した食事形態が整わないままでは窒息や誤嚥の危険が残ります。
- ⑶ 昼前に保育所から帰宅し、家で昼食を摂る。昼前に帰宅させると、友達と食事をともにする経験や集団生活の機会を失います。入園の目的そのものを損なう対応です。
- ⑷ 同じクラスの子ども達と同量を食べられるよう訓練する。通過障害がある状態で同量を食べる訓練を課すと、無理に飲み込ませることになり窒息や誤嚥の危険があります。押しつけてはいけません。
- ⑸ A ちゃんに適した食事形態の提供が可能か保育所に確認する。次の文を読み106〜108 の問いに答えよ。A さん28 歳、会社員!は、夫30 歳、会社員!と人で暮らしている。2023 年月日からの月経を最後に無月経となり、妊娠の可能性を考えて受診した。医師の診察の結果、妊娠と診断された。Aちゃんに適した食事形態を提供できるか保育所に確認することで、安全に食べられる環境を整えたうえで入園を準備できます。
解説
正解は⑸です。Aちゃんは吻合部の狭窄による嚥下困難が残り、固形物の通過障害が軽度あるため、食べやすい大きさや軟らかさに調整した食事であれば安全に食べられます。したがってまず、保育所でAちゃんに適した食事形態を提供できるかを確認し、できない場合の代替方法まで含めて園と話し合うことが適切です。胃瘻の再造設は経口摂取ができている状況では必要のない侵襲であり、介助を頼むだけでは食事形態の問題は残ります。昼前に帰宅させれば集団生活の機会を失い、同量を食べる訓練は通過障害のある子どもに窒息や誤嚥の危険を生じさせます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成