A ちゃんは、出生当日に胃瘻造設、気管食道瘻切断と食道端々吻合術を受け、無事に終…
A ちゃんは、出生当日に胃瘻造設、気管食道瘻切断と食道端々吻合術を受け、無事に終了した。術後日、人工呼吸器管理下で胸腔ドレーンが挿入されている。このときの看護で適切なのはどれか。
- ⑴ 頸部を伸展させた体位を保持する。頸部を伸展させると食道が引き伸ばされて吻合部に緊張がかかり、縫合不全の危険が高まります。頸部は屈曲気味の安静な位置を保ちます。
- ⑵ 摂食嚥下機能の獲得のため支援を開始する。術後1日で吻合部はまだ治癒しておらず、嚥下の練習は縫合部に負担をかけます。造影などで治癒を確認したうえで段階的に開始します。
- ⑶ 親がA ちゃんを自由に抱っこするのを見守る。人工呼吸器の回路や胸腔ドレーンが挿入されているため、自由な抱っこは事故抜去の危険があります。医療者が介助し安全を確かめながら行います。
- ⑷ 唾液の吸引時には吸引チューブの挿入を吻合部の手前までにする。吸引チューブの先端が吻合部に当たると縫合不全を招くため、挿入する長さを吻合部の手前までに制限します。
解説
正解は⑷です。食道端々吻合術の直後は吻合部が最も弱く、吸引チューブの先端が吻合部に当たると縫合部の破綻(縫合不全)を招くおそれがあります。そのため唾液の吸引は挿入する長さをあらかじめ決めておき、吻合部の手前までにとどめる必要があります。頸部を伸展させると吻合部に緊張がかかるため、頸部は屈曲気味の安静な位置を保ちます。摂食嚥下の練習は吻合部の治癒を確認したうえで開始し、術直後には行いません。抱っこは人工呼吸器の回路や胸腔ドレーンの事故抜去につながるため、医療者が介助して安全を確かめながら行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成