B 看護師は、A さんが処置室前の待合室でT 字杖を持ち、椅子から立ち上がろうと…
B 看護師は、A さんが処置室前の待合室でT 字杖を持ち、椅子から立ち上がろうとしているのを見かけた。B 看護師が声をかけると、A さんは「夫が会計をしていますが、急にトイレに行きたくなって」と慌てていた。夫はA さんからm ほど離れた所で会計をしているため、A さんの様子に気がついていない。待合室は患者や家族で混雑しており、外来にある車椅子は別の患者が使用中だった。A さんへのB 看護師の声かけで適切なのはどれか。
- ⑴ 「車椅子を探してきます」車椅子は別の患者が使用中で、探している間に看護師がAさんから離れてしまいます。その間に一人で歩き出して転倒する危険があります。
- ⑵ 「ご主人をお呼びしましょう」夫は離れた場所で会計中で気づいていません。呼びに行く間Aさんから離れることになり、排尿を我慢できず一人で動き出す危険が残ります。
- ⑶ 「トイレまで一緒に行きましょう」看護師がその場を離れずに付き添い一緒に移動することで、ふらつきによる転倒を確実に防げます。
- ⑷ 「転ばないように気を付けて行ってくださいね」次の文を読み103〜105 の問いに答えよ。A ちゃんは出生前診断で羊水過多があり先天性食道閉鎖症の疑いを指摘されていcongenital esophageal atresiaた。在胎37 週日に帝王切開で出生、出生体重2,780 g、ApgarVアプガーZスコア分後 点、分後 点である。出生後、A ちゃんは先天性食道閉鎖症と診断された。congenital esophageal atresia注意を促す声かけだけでは、ふらつきや焦りという転倒の要因は取り除けません。危険を認識しながら見送ることになり適切ではありません。
解説
正解は⑶です。Aさんは変形性股関節症により関節可動域の制限と痛みがあり、立ち上がるときにふらつくことがある人です。そこへ排尿の切迫と気持ちの焦りが加わっており、この場面で最も転倒の危険が高まっています。混雑した待合室で車椅子も使えない状況では、看護師がその場を離れずに付き添い、一緒にトイレまで移動することが最も確実な転倒予防になります。車椅子を探す、夫を呼ぶといった対応はいずれも看護師が離れる時間を生み、その間にAさんが一人で歩き出す危険があります。声かけだけでは危険は取り除けません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成