外来で、診察終了後にA さんから「少し話がある」と言われた女性のB 看護師は、空…
外来で、診察終了後にA さんから「少し話がある」と言われた女性のB 看護師は、空いている診察室で面談した。A さんから「男性の医師には聞けなかったのですが、性交はやめておいた方がよいでしょうか。股関節の痛みが強くなることはないのですが、夫も心配していました」と相談があった。このときのB 看護師のA さんへの対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 「同年代の変形性関節症の方に聞いてみてはいかがですか」osteoarthritisほかの患者に尋ねるよう促すことは、専門職として相談に応じる責任を果たしていません。当事者同士の交流は有用でも、この場面での対応にはなりません。
- ⑵ 「股関節に負担がない体位について説明します」股関節への負担が少ない体位を具体的に説明することで、痛みを増やさずに性生活を続けられるよう支えられます。
- ⑶ 「性交時は潤滑剤を使いましょう」潤滑剤は腟の乾燥による性交痛への対応です。Aさんが心配しているのは股関節への影響であり、相談内容に応えていません。
- ⑷ 「性交は避けた方がよいでしょう」痛みが強くなることはないとAさんは述べており、避けるよう伝える医学的な根拠はありません。不必要に生活の質を制限する対応です。
解説
正解は⑵です。性に関する相談は生活の質に深く関わる大切な内容であり、患者が勇気を出して打ち明けた訴えに対して看護師が専門的に応じることが求められます。Aさんは股関節の痛みが強まることはないと述べており、性交を禁じる必要はありません。そのため、股関節への負担が少ない体位や、痛みの少ない時間帯を選ぶこと、鎮痛薬の使用時間との関係などを具体的に説明する対応が適切です。ほかの患者に尋ねるよう促すことは専門職としての責任を果たしておらず、根拠なく避けるよう伝えることは不必要に生活を制限します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成