診断から半年後、A さんは、かかりつけの病院の看護師に「書道教室や体操教室は、部…
診断から半年後、A さんは、かかりつけの病院の看護師に「書道教室や体操教室は、部屋のカレンダーに書いて参加しています。ただ、最近、病院に行くときに薬が残っています。大切な薬だと先生から言われていますし、忘れずに飲みたいのですが、どうしたらよいでしょうか」と相談した。看護師のA さんへの対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 「お薬手帳を毎朝見るようにしましょう」お薬手帳は処方内容を医療者間で共有するための記録で、毎朝見ても飲んだかどうかの確認にはなりません。飲み忘れの解決にはつながりません。
- ⑵ 「薬のことは主治医に相談してください」看護師に相談したAさんに主治医へ回すだけの対応では、相談に応えていません。看護師が生活のなかで実行できる工夫を一緒に考える場面です。
- ⑶ 「薬を飲んだらカレンダーに丸を付けてみませんか」すでにうまく使えているカレンダーを活かした方法で、服薬したことが目に見えるため、本人の力を損なわずに飲み忘れを防げます。
- ⑷ 「この病気の方は、薬を飲み忘れることがあります」次の文を読み100〜102 の問いに答えよ。A さん 70 歳、女性!は夫68 歳!と人で暮らしている。BMI 26 で左股関節の変形性関節症のため関節可動域の制限と痛があり、外出時はT 字杖を使用していosteoarthritisる。症状が強いときに消炎鎮痛薬を服用しているが、日常生活動作は自立している。A さんは過去に転倒したことはないが、左右の下肢の差がcm あり、立ち上がるときにふらつくことがある。自宅で座って過ごす時間が長い。A さんは定期受診のため夫に付き添われて外来を受診した。病気の一般的な傾向を伝えるだけでは、どうしたらよいかという相談への答えになっていません。かえって不安や諦めを強めるおそれがあります。
解説
正解は⑶です。Aさんは書道教室や体操教室について、カレンダーに書くという方法で自分から対処できています。この成功している方法を活かし、薬を飲んだらカレンダーに丸を付けるという形に広げる提案が、本人の力を損なわず具体的で実行しやすい対応です。服薬の記録が目に見えることで、飲んだかどうかを自分で確かめられます。お薬手帳は薬の情報を医療者と共有する道具であって服薬の記録には向かず、主治医に相談するよう伝えるだけでは相談に応えたことになりません。病気の一般的な説明も具体的な解決にはつながりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成