薬剤投与に関する重大な医療事故が発生した。このときの看護師の対応で適切なのはどれ…
薬剤投与に関する重大な医療事故が発生した。このときの看護師の対応で適切なのはどれか。つ選べ。
- ⑴ 患者の状況を確認して安全を確保する。患者の状況を確認して安全を確保することは、事故発生時に最も優先される対応です。
- ⑵ 事故発生状況の詳細を看護記録に残す。発生状況の事実を客観的に看護記録へ残すことは、原因の究明と患者・家族への説明の基礎になります。
- ⑶ 薬剤投与に使用した物品は直ちに処分する。使用した薬剤の空アンプルや注射器などは原因を明らかにするための重要な資料です。直ちに処分すると事実の確認ができなくなるため、保存します。
- ⑷ 患者の容態が落ち着いてから上司に報告する。報告が遅れると必要な治療や組織としての対応が遅れます。容態の安定を待たず、直ちに医師や上司へ報告します。
- ⑸ 患者および家族に事故状況を説明するのは、原因が判明した後にする。次の文を読み91〜93 の問いに答えよ。A さん49 歳、女性!は、これまで在宅勤務でほとんど外出することがなく、BMI33 であった。A さんは久しぶりの出勤の際に転倒し、右大骨頸部骨折と診断され、femoral neck fracture右人工股関節置換術を受けることになった。原因の判明を待って説明を遅らせると、患者と家族の不信を招きます。判明している事実を速やかに誠実に説明し、原因が分かった段階で改めて説明します。
解説
正解は⑴と⑵です。重大な医療事故が発生したときに最優先されるのは、患者の状況を確認して安全を確保することです。バイタルサインや意識状態を確認し、医師への報告と必要な救命処置につなげます。あわせて、発生した時刻、投与した薬剤と量、患者の反応、行った対応などの事実を客観的に看護記録へ残すことが、その後の原因の究明と患者への説明の基礎になります。使用した物品は原因を明らかにする重要な資料なので処分せずに保存し、上司や医師への報告は容態の安定を待たずに直ちに行い、患者と家族には判明している事実を速やかに誠実に説明します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成