甲状腺クリーゼについて正しいのはどれか。thyroid crisis
甲状腺クリーゼについて正しいのはどれか。thyroid crisis
- ⑴ 低体温となる。甲状腺クリーゼでは代謝が著しく亢進して38℃以上の発熱を生じます。低体温になるのは甲状腺機能低下症による粘液水腫性昏睡です。
- ⑵ 致死率は% 以下である。甲状腺クリーゼは集中治療を要する重篤な状態で、致死率は10%を超えると報告されています。ごく低い致死率とする記述は誤りです。
- ⑶ 誘因として感染症が多い。誘因としては感染症が最も多く、そのほか手術、外傷、抗甲状腺薬の中断などが引き金になります。
- ⑷ 初期症状として徐脈を認める。甲状腺ホルモンの過剰により著しい頻脈や心房細動を生じます。徐脈は甲状腺機能低下症でみられる所見です。
- ⑸ 甲状腺ホルモンの欠乏症である。甲状腺クリーゼは甲状腺ホルモン作用の過剰によって生じます。欠乏によって生じるのは粘液水腫性昏睡です。
解説
正解は⑶です。甲状腺クリーゼは、甲状腺機能亢進症の患者に感染症、手術、外傷、抗甲状腺薬の中断、分娩などの負荷が加わって発症する、甲状腺ホルモン作用の過剰による生命の危機的状態です。誘因のなかでは感染症が最も多く報告されています。臨床像は38℃以上の発熱、著しい頻脈や心房細動、不整脈、心不全、中枢神経症状(不安、興奮、意識障害)、消化器症状が中心で、低体温や徐脈ではありません。集中治療を要し、致死率は10%を超えると報告されている重篤な状態です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成