大動脈解離で真腔と偽腔解離腔!が形成される。aortic dissection…
大動脈解離で真腔と偽腔解離腔!が形成される。aortic dissection偽腔が形成される大動脈壁の部位はどれか。
- ⑴ 外 膜外膜は大動脈壁の最も外側の層で、ここまで破れると破裂や心タンポナーデを起こします。偽腔が形成される層ではありません。
- ⑵ 外膜と中膜の間解離は中膜が層状に裂けて生じるものです。外膜と中膜の境界がはがれるという理解は誤りです。
- ⑶ 中 膜内膜の亀裂から流入した血液が中膜を層状に裂き、その中に偽腔(解離腔)が形成されます。
- ⑷ 中膜と内膜の間内膜には血液が流入する亀裂が生じますが、血流路が広がっていくのは中膜の内部です。内膜と中膜の間という表現は正確ではありません。
- ⑸ 内 膜内膜は亀裂(エントリー)が生じる層です。薄い層であり、そこに偽腔が形成されるわけではありません。
解説
正解は⑶です。大動脈解離は、内膜に生じた亀裂(エントリー)から血液が大動脈壁の中に流れ込み、中膜が層状に裂けることで生じます。この裂けた中膜内にできた新たな血流路が偽腔(解離腔)であり、もとの血流路が真腔です。したがって偽腔が形成される部位は中膜です。偽腔が拡大すると分枝血管の血流が妨げられて臓器の虚血を招き、外膜まで破れれば大量出血や心タンポナーデに至ります。内膜は亀裂が生じる層、外膜は最も外側の層であり、いずれも偽腔そのものができる場所ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成