発災直後、自家用車に泊まり生活を始めた避難者に発生しやすいのはどれか。
発災直後、自家用車に泊まり生活を始めた避難者に発生しやすいのはどれか。
- ⑴ 生活不活発病disuse syndrome生活不活発病は避難生活が長引き活動量が減ることで徐々に生じる状態です。発災直後の車中泊で最初に問題となるのは血栓の形成です。
- ⑵ 静脈血栓塞栓症venous thromboembolism狭い車内で長時間同じ姿勢をとり水分も不足するため、下肢に血栓ができて肺血栓塞栓症に至る静脈血栓塞栓症が発生しやすくなります。
- ⑶ 圧挫症候群Vクラッシュ症候群Zcrush syndrome圧挫症候群は倒壊した建物などで長時間身体を圧迫された人に生じます。車中泊の避難者に発生しやすい健康被害ではありません。
- ⑷ 心的外傷後ストレス障害VPTSDZposttraumatic stress disorder心的外傷後ストレス障害は症状が1か月以上続く場合に診断されるもので、発災直後に生じやすい状態としては当てはまりません。
解説
正解は⑵です。自家用車で就寝する生活では、狭い座席で下肢を屈曲させたまま長時間同じ姿勢をとり、水分摂取も不足しがちです。その結果、下肢の静脈に血栓ができ、それが肺へ飛んで肺血栓塞栓症を起こす静脈血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)が発災直後から発生しやすくなります。予防には十分な水分摂取、定期的な足の運動と歩行、弾性ストッキングの使用、車内で足を伸ばせる工夫が有効です。生活不活発病は避難生活が長引くなかで生じ、心的外傷後ストレス障害は症状が1か月以上続く場合に診断されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成