正常新生児の卵円孔の機能的閉鎖に関する説明で正しいのはどれか。
正常新生児の卵円孔の機能的閉鎖に関する説明で正しいのはどれか。
- ⑴ 動脈血酸素分圧VPaO2Zの上昇によって閉鎖する。動脈血酸素分圧の上昇が閉鎖の引き金になるのは動脈管です。卵円孔は左右心房の圧の逆転によって閉じるため、仕組みが異なります。
- ⑵ 肺血流の増加によって起こる。肺血流の増加により左心房への還流が増えて左心房圧が右心房圧を上回り、卵円孔の弁が押しつけられて機能的に閉鎖します。
- ⑶ 出生から数週後に閉鎖する。機能的閉鎖は出生直後に起こります。数週から数か月以上かかるのは解剖学的な閉鎖で、機能的閉鎖の時期としては誤りです。
- ⑷ 動脈管の閉鎖が要因となる。動脈管の閉鎖は卵円孔閉鎖の要因ではありません。卵円孔は肺血流の増加による左右心房の圧の逆転で閉じます。
解説
正解は⑵です。出生して肺が拡張すると肺血管抵抗が下がって肺血流が増加し、肺静脈から左心房へ戻る血液量が増えます。その結果、左心房の圧が右心房の圧を上回り、卵円孔をふさぐ弁が心房中隔に押しつけられて機能的閉鎖が起こります。これは出生直後に生じる変化です。動脈血酸素分圧の上昇によって閉鎖するのは動脈管(ボタロー管)で、卵円孔とは仕組みが異なります。卵円孔の解剖学的な閉鎖には生後数か月から1年ほどを要し、成人でも一部に閉鎖しないまま残ることがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成