出生体重3,020 g の正期産児。新生児期に最もチアノーゼを生じやすい先天性心…
出生体重3,020 g の正期産児。新生児期に最もチアノーゼを生じやすい先天性心疾患はどれか。
- ⑴ 動脈管開存症patent ductus arteriosus動脈管開存症は大動脈から肺動脈へ流れる左右シャントで、動脈血に静脈血が混ざらないためチアノーゼは生じません。多呼吸や心不全症状が問題になります。
- ⑵ 心室中隔欠損症ventricular septal defect心室中隔欠損症は左心室から右心室への左右シャントです。肺血流が増えて心不全を起こすことはありますが、新生児期のチアノーゼの原因にはなりません。
- ⑶ 心房中隔欠損症atrial septal defect心房中隔欠損症は左心房から右心房への左右シャントで、新生児期は無症状のことが多くチアノーゼは生じません。
- ⑷ FallotVファローZ四徴症tetralogy of Fallot肺動脈狭窄と心室中隔欠損により右左シャントが生じ、静脈血が動脈血に混ざるため新生児期からチアノーゼが現れます。
解説
正解は⑷です。ファロー四徴症は、肺動脈狭窄、心室中隔欠損、大動脈の右方転位(騎乗)、右心室肥大の4つを特徴とし、肺動脈狭窄のために静脈血が心室中隔欠損を通って右心系から左心系へ流れる右左シャントを生じます。そのため動脈血に静脈血が混ざり、新生児期からチアノーゼが現れます。一方、動脈管開存症、心室中隔欠損症、心房中隔欠損症はいずれも圧の高い左心系から右心系へ血液が流れる左右シャントであり、動脈血に静脈血が混ざらないため新生児期にチアノーゼは生じません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成