高齢者のコミュニケーション障害の要因と状態の組合せで正しいのはどれか。
高齢者のコミュニケーション障害の要因と状態の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 歯の欠損 ―言葉が出てこない。歯の欠損では構音が不明瞭になり、はっきり発音できない状態が生じます。言葉が出てこないのは想起能力の低下や失語によるもので、組合せが誤っています。
- ⑵ 耳垢の蓄積 ―音が小さく聞こえる。耳垢栓塞は音の伝わりを妨げて伝音難聴を生じるため、音が小さく聞こえるという状態に結びつきます。
- ⑶ 想起能力の低下 ―相手の表情が読み取れない。想起能力の低下では言葉が思い出せず出てこない状態が生じます。相手の表情が読み取れないのは視力低下などによるもので、組合せが誤っています。
- ⑷ 語音弁別能の低下 ―はっきり発音できない。語音弁別能の低下では、音は聞こえても言葉として聞き分けられなくなります。はっきり発音できないのは歯の欠損など構音の問題で、組合せが誤っています。
解説
正解は⑵です。耳垢が外耳道にたまって塞がる耳垢栓塞では、音の振動が鼓膜へ届きにくくなり伝音難聴を生じるため、音が小さく聞こえるという状態になります。高齢者では耳垢が乾燥して排出されにくく、気づかれないまま聞こえの低下として現れることが多いため、まず耳垢の有無を確認することが大切です。ほかの組合せは要因と状態が入れ替わっています。歯の欠損は発音の不明瞭さ、想起能力の低下は言葉が出てこない状態、語音弁別能の低下は音は聞こえても言葉として聞き分けられない状態を生じます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成