喉頭摘出および気管孔造設術を受けた患者にみられるのはどれか。
喉頭摘出および気管孔造設術を受けた患者にみられるのはどれか。
- ⑴ 難 聴喉頭摘出や気管孔造設は聴覚の経路には影響しません。難聴が生じる理由がありません。
- ⑵ 嗅覚低下気管孔からの呼吸となり吸気が鼻腔を通らなくなるため、嗅上皮ににおい分子が届かず嗅覚が低下します。
- ⑶ 咀嚼困難咀嚼は歯・下顎・口腔の機能で行われ、喉頭摘出後も保たれます。咀嚼困難が生じる手術ではありません。
- ⑷ 誤 嚥喉頭摘出により気道と食道が分離されるため、食物が気道に入る誤嚥はむしろ起こりにくくなります。
解説
正解は⑵です。喉頭摘出と気管孔造設を受けると、呼吸は頸部の気管孔から直接行われるようになり、吸気が鼻腔を通らなくなります。嗅細胞のある鼻腔嗅上皮ににおい分子が届かなくなるため、嗅覚が低下します。味覚もにおいの寄与が失われて感じにくくなることがあります。一方で聴覚は障害されず、咀嚼は口腔と下顎の機能が保たれるため可能です。また気道と食道が完全に分離されるため、食物や液体が気道へ入る誤嚥はむしろ起こりにくくなります。発声機能の喪失に対する代用音声の練習が課題となります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-03_04_05.html)を加工して作成